RCカーに限らず、車両のステアリング特性を表すのによく使われる用語として「アンダーステア」・「オーバーステア」があります。車はゆっくりとした速度であればステアリングを切った通りに曲がります。(これをニュートラルステアと呼ぶ)
しかし、スピードが上がっていくにつれて、ステアリングを切っても思うように曲がらなくなったり(アンダーステア)、逆にステアリングを少し切っただけで巻き込むように曲がったりします。
余談)このステアリング特性が分かり辛いという方が多いと思います。それは普段街中を走っているときには発生しないからです。でも、もしあなたが普段乗っている車でも、時速200キロ以上で走らせて、コーナーも曲がれるかどうかのギリギリの速度領域で走らせると、「ステアリング特性」を体感することができます。
アンダーステア
ステアリングを切ったほどには曲がらずに外側にふくらむ
オーバーステア
ステアリングを切った以上に内側に巻き込む
このアンダーステア、オーバーステアは、ドライバーの好みや、サーキットのレイアウトや特性に合わせてRCカーをセッティングし、操縦しやすくするのがステアリング特性のセッティングになります。
■足回りのセッティングでステアリング特性を調整する
アンダーステア、オーバーステアがなぜ起きるのか?
それは前輪と後輪のグリップ力の差から発生します。
RCカーのコーナーリング中は、車体には遠心力(横G)が発生します。
遠心力(横G)は外へ外へとRCカーを膨らまそうとします。
タイヤはその遠心力(横G)に負けないように車を支えています。
しかし、ある一定のレベルを超えると遠心力(横G)に耐えれなくなります。
遠心力(横G)に負けて、前輪が先に滑り出せば『アンダーステア』
遠心力(横G)に負けて、後輪が先に滑り出せば『オーバーステア』になります。
このようにタイヤの限界値によって、ステアリング特性は変わるのです。
ステアリング特性を左右する要素を下記にまとめました。