家族のお見舞いで脳卒中は回復していく | 生存率1%の脳幹出血と脳梗塞による失語症を克服した体験記

生存率1%の脳幹出血と脳梗塞による失語症を克服した体験記

多くの方に脳の病気の立ち向かい方を伝えるのが僕の使命だと思っています。

家族のお見舞いで脳卒中は回復していく

      2019/09/28

脳卒中を発症すると、さまざまな症状が現れます。脳卒中は発症した脳の場所によって、手足が動かなくなったり(運動麻痺)、見た目上なにも不自由なさそうなのに、言葉が不自由だったり、怒りっぽい性格になるなど、まさに十人十色です

脳卒中の「」という漢字には、「突然」や「急に」といった意味が含まれています。ですから、脳出血や脳梗塞、クモ膜下出血は突然訪れます。普段通り仕事に行っていたのに「気づいたときには、手足が動かなくなっていた」といったように、一瞬にして人生が変わってしまうことも。

また手足が自由に動かせなくなったときのショックは相当なもので、約20~40%の患者さんにうつ病の発症がみられます。

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参考:http://www.utu-net.com/utur/02/03.html

そこで、患者さんをサポートされるご家族の方は、患者さんのメンタル面(精神面)でのケアにも十分に配慮しながら、治すためのフォローをしていただきたく思います。

 

家族の面会が生きる活力を高めてくれました

私は2011年の1月20日、当時28歳のときに脳動静脈奇形破裂(AVM)による脳幹出血(延髄出血)を発症してしまいました。

脳幹出血は、呼吸や心拍といった生命を司る非常に重要な器官のため、突然死の一因にもなっています。

発症直後は、左半身が動かなくなり、自発呼吸ができなくなりました(昏睡状態)。

2011/01/20 脳幹出血発症 ICUから重篤部屋に移動

2011/01/20 脳幹出血発症 ICUから重篤部屋に移動

顏は土色になり人工呼吸器がないと生きていけない状態にありました。ただ、そのような状態でも、母と妻の声はかすかに届いておりました。そして、その声を頼りにして目覚めていきました。

その他の症状として、意識障害、視力低下、斜視、左半身の麻痺、左半身の痺れ、嚥下障害、高次脳機能障害、右半身の温度感覚の低下などがあらわれました。そしてそれから2年後の検査入院で、脳梗塞を発症し、失語症になってしまいました。

このように私は脳幹出血と脳梗塞という2重の苦しみを味わいましたが、今はもう発症前とほとんど変わらないまでに回復することができております。

 

脳幹出血・脳梗塞発症から4年後の姿

 

家族はどんな風に接したらいいのか?

できる限り多く面会に行って欲しいと思っています。昏睡状態であっても話しかけてください。それをしてくれるだけで、心は休まり生きる力をもらえました。

結局の所、この生きる気力が一番大切になってきます。これがなかったら何のために、誰のために頑張ろうとしているのかが分からなくなります。

 

リハビリの効果は?

リハビリの効果は非常にデリケートな部分になるので、なかなか明言することはできません。リハビリは基本的に量に応じて回復の度合いも高まると考えています。ただ、重度な麻痺であっても驚くほどに回復する人もいれば、まったく回復しない人もいます。

その違いは、、、最初から諦めるのではなく「絶対に治す!」という意気込みにあると思っています。

私はリハビリ病院で入院しているときに、左腕がほとんど動かない患者さんや、右手の指がほとんど動かない人などをたくさん見てきましたが、諦めずにコツコツとリハビリをした人の多くは、麻痺が分からないくらいにまで回復してました。

脳神経外科の主治医に、脳は3%程度しか活躍していないと聞いたことがあります。言い換えると「まだ97%の脳は使える状態にある」。そのような考え方でリハビリをするのと、入院生活を送るのでは、最終的には雲泥の差がでると思っています。

 

まとめ

私が脳出血(脳幹出血)と脳梗塞の後遺症を乗り越えることができたのは、家族や看護師さんといった周りの人の力があってこそです。

人間というのは、自分の為というよりも、やはり周り応援者の期待に応えたいという力の方が強いと思います。私は何としてでも、家族の思いに応えたい。その一心で辛い闘病生活を乗り越えることができました。

参考にしていただければと思います。

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