僕が行ったリハビリ

リハビリをする上で最も大切にしないといけないこと

投稿日:2020年5月29日 更新日:

リハビリをする上で僕が最も大切にしないといけないポイントがあります。

それは、どれだけ自主練習を行うかだということです。

一般的なリハビリのイメージとして、「リハビリはハードだ」「毎日汗水垂らしながらリハビリをしないといけない」と思われているかもしれませんが、そんなことはありません。

日常生活を送るレベルのリハビリなので、そこまで過酷なものではなありませんし、有名な方法に頼る必要もないと考えています。

ただ、過酷ではないかもしれませんが、「毎日コツコツと回復を信じて疑わずに自主練習を行えるのか」が非常に重要だと考えています。

リハビリの先生と行うリハビリは、どんな自主練習をしたらいいのかを教えてくれる時間だと思ってください。

言い換えると、リハビリの先生とのリハビリだけでは絶対回復しないということです。

入院中というのは、基本的に時間を持て余しています。その時に、何をするのかを考えないといけません。ただテレビを見て過ごすのか、少しでも時間があれば自主練習をおこなうのか?

ちょっとした努力の積み重ねが、後に大きな結果の違いを生み出してしまいます。

飛行機は離陸するまでが一番エネルギーが必要だと言われています。ですが、一度空を飛んでしまうと、そこまでエネルギーを使わずに飛び続けることができます。リハビリもこれと同じようなものだと考えています。

リハビリも初速が大事で、初速が良ければとんとん拍子で回復していくものだと考えています。これは医学的にもちゃんと証明されていて、発症した直後数日間(急性期)が最も回復しやすく、そこから約半年(回復期)にかけても回復していくが、日を追うごとに回復力は低下していき、半年後には機能回復はせず、そのまま機能は維持していくのです。

ですから、最も伸びしろがある時期にリハビリをしっかりと行うことが大切だと考えています。

もちろん、発症直後というのは、リハビリできるような状態ではない場合が往々にしてあるかと思います。しかし、そのような状態でも出来ることは必ずあると思います。

僕も急性期のときは人工呼吸器を付けていて、ベッドから起き上がることすらできませんでした。

それでも指は動かすことができる状態だったので、自分で考えてスポンジボールを握るリハビリをしていました。

このように、リハビリの先生から教えてもらってないからリハビリをしないのではなく、自分で考えて行動することを意識してください。

 

退院後は色んな経験をして脳を活性化させる

入院中、リハビリの先生に言われて印象に残った言葉があります

それは、「リハビリ病院でずっといても回復には限界があります。早く退院して、日常生活を送ってください。」というものでした。

当時の僕はそう言われて何て思ったかと言いますと、

「えーっ、そんなこと言わないでよ!」「まだまだできないことあるし、もっと病院でリハビリを受けて回復したいのに!」「今、外に出ても恐いよ」「先生冷たい~。病院経営の為に早く入れ替えたいだけでしょー」といった具合です。

入院生活が長引くと、麻痺とか障害の重さに関係なしに脳が「日常生活の脳」から「入院生活の脳」へと適応されていってしまうのです。そうなってしまうと「さらに麻痺が改善しにくくなる」といった状態になってしまうのです。

退院した今だから分かるのですが、病院といういのは何かと患者の負担を無くすために作られているなって思います。

通路も広いですし、食事も看護師さんや栄養士さんが運んでくれことが多いでしょう。仮に自分で取りに行ったとしても、ものの数分で取りに行けますし、食器を洗うことも、片付けることもありません。

病院の中というのは非日常の世界であって、その世界を基準にしてはいけないってことです。

 

日常生活の食事

例えば病院の外に出て、スーパーに買い物に出かけたとしましょう。まず移動距離にしても病院の中を歩くのとでは訳が違うと思います。また雨や傾斜があったり、自転車もあり、歩道の幅も狭かったりと、病院生活と比べるとあきらめに不便さを感じることでしょう。

店内に入っても難題はどんどんと出てきて、滑りやすいタイルだと下肢の細かなコントロールが必要だったり、レジで財布を出して小銭を渡すのも一苦労だったりします。

健常者のときには、ほとんど気にしなかったけど、買い物に行くだけでも一苦労です。

このような現実の世界に放り込まれると、脳は一気に「日常生活の脳」として働き始めます。

後遺症の克服には、この脳のスイッチが重要なのです。

後遺症の程度にもよりますが、家の周りを歩いてみてもいいでしょうし、もう少し遠くまで歩いてみてもいいでしょう。

いずれにせよ。後遺症に悩んで家に引きこもってしまっては、脳が回復する必要性はないと認識してしまい、さらに回復が薄れてしまいます。