第二章:リハビリテーション

なぜ、僕は脳卒中による片麻痺を克服することができたのか

投稿日:2020年5月29日 更新日:

僕は、2011年(当時28歳)に、脳動静脈奇形破裂(AVM)による脳幹出血(延髄出血)を発症し、その2年後の脳血管撮影検査中に脳梗塞を発症した経験をもちます。

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脳幹出血を発症した際には、左半身が麻痺に近い状態となってしまいました(完全に麻痺していた訳ではなく、頑張ればほんの少しだけピクリと動かすことができていた状態です)。

ですが2ケ月ほどでお茶碗が持てるようになり、それからもコツコツとリハビリをしていった結果、ほとんど発症前と変わらないまでに回復することができました。

片麻痺は、後遺症の中でも最も治したいもののひとつだと思います。

この記事では、僕が実際に行ったリハビリ方法の中で、とくにこれは効果があったリハビリ方法について紹介していきます。

リハビリの世界では急性期から回復期にかけてが、一番回復しやすいと言われています。

僕もそれはその通りだと思っています。

【大前提】早期リハビリ開始が片麻痺の回復に繋がる

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かつては、脳卒中発症後すぐにリハビリを行うことは、さらに状態を悪化させる要因になるということでタブーとされていました。しかし、2000年頃からその考え方が見直され、現在ではいち早くリハビリを行うことが推奨されています。

僕の場合もしかりで、脳幹出血発症してから数日後には、人工呼吸器を付けた状態で、リハビリの先生(PT)によるリハビリが開始されました。

ただ、このときのリハビリというのは関節が固まらないようにするためのリハビリでしたが、それでも早期リハビリをしてもらったのが、回復の足掛かりになったと思います。

 

【大前提】自主的なリハビリをどれだけしたかで結果が変わる

僕はリハビリ病院に約半年間ほど入院していましたが、僕を含めて大きく回復できた人には共通点がありました。その共通点は、『回復することを信じて、毎日コツコツと自主的なリハビリをやってきた人』です。

これはリハビリに関わらず、サッカーや野球、勉強、何でもそうですが、人より良い成績を収めたいのであれば、人よりも多く頑張らなければなりません。またそのような人は、絶対に隙間時間を見つけては練習に勤しんでいます。

リハビリも一緒です。どれだけ自主的なリハビリを行ったかによって回復度は確実に変わってきます。ですから、これから紹介することを少しだけすれば良くなると思わないでださい。毎日暇があればやっているという位の気兼ねがないといけません。

 

少しでも自分の意思で動かす事ができるのなら、回復期を過ぎても回復する

「6ヶ月の壁」という言葉を聞いたことはありますでしょうか?

これは脳卒中の後遺症が、改善する期間のことを言い、リハビリ業界では発症した日を起点に6ヶ月は改善が見込めるが、それ以降はどれだけリハビリをしても効果は見込めないというものです。

ですが、僕は年々できることが増えていっています。

現に、左手の痺れは年々減っていますし、右半身の温度感覚もほとんど戻ってきています。また体のバランス感覚も年々改善されており、今ではもう誰にも気づかれないくらいまでに歩くことができています。

そしてもう無理だろうなと、あきらめていた自転車にも、五年ほどの歳月はかかりましたが、乗れるようにまでに回復し、さらにその二年後には、子供を二人を自転車に乗せて、保育園の送り迎えができるまで回復することができました。

確かに、回復期のように短期間にグンと回復することはありませんでしたが、日常生活を送っていくなかで知らぬ間に回復していっているのです。

僕は回復期の期間中の約半年間ほど、リハビリ病院にて毎日リハビリを受けていました。

退院した時には杖なしで歩行する事が出来ましたが、綺麗に歩いたり、自転車に乗る事までは回復する事ができませんでした。

でも、退院から7年後には自転車に乗れるまでに回復し、年々体の動きもスムーズになってきています。

僕の感覚ですと、1ミリでも自分の意思で動かす事ができるのであれば、回復期を過ぎても残っている機能は伸ばしていけるものだと実感しています。

それでは、前置きが長くなってしまいましたが、僕が片麻痺を克服する上で効果があった方法をお伝えします。

 

グーパーをいっぱいする

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握って、開いて、握って、開いて
単純なリハビリ法ですが効果はあります。そしてこのリハビリは、テレビを見ている時、ベッドで横になっているときなど、いつでもどこでもできるはずです。このリハビリに効率的なものはありません。諦めないことが一番のコツと言えます。

「動け!」と頭で言っても動かない時は、動いている反対の手で補助しながらでも、動く感覚を脳の神経細胞に叩き込むようにしていました。脳は現在の医学でもほとんど解明されていません。ですから常識にとらわれ過ぎず、「自分が新しい常識をつくる!」というくらいにチャレンジしていました。

 

さらに効率よくリハビリ効果を高めるアイテム

先ほどのグーパーと動作は同じですが、より握っている感覚を覚えるのと、握力を付けるために行っていました。握りやすさと程よい硬さなので、すごく良いリハビリになったと感じています。

 

電卓を使って指のリハビリ

指先だけを効率的に動かすことができるリハビリはないのかと考え、まず思いついたのがノートパソコンのキーボードで文字を入力することでした。ですが、ノートパソコンだとかさばるのと、充電しないといけない点から、病院内でのトレーニングは断念。代わりに電卓を採用することにしました。

電卓だとソーラー電池で充電いらず、またかさばらないのでベッドの上でも、デイルームでもどこでも気軽にできて、非常によいリハビリになったと思っています。

僕は、下記URLの問題集を印刷して練習していました。
電卓問題集>>https://www.jpn-world.com/

最初は、全然うまくいかないんですが、毎日コツコツとやっていると次第に要領が分かってきて、スムーズにキーを打てるようになってきたので、よいリハビリになったと思っています。

ちなみに『僕が使用していた電卓』は下記ものになります。

キーが大きい方が打ちやすいので選びました(楽天の電卓購入ランキングで1位だったので買ってみました。

 

リハビリ用器具 ペグ

麻痺等のリハビリでよく使われる「ペグ」を使ったリハビリです。同じ色に並べたりすることで、肩回り、腕回り、手先のリハビリになります。隙間時間でのんびり気長に遊び感覚で楽しんでいました。価格も手頃で助かります。

指先の訓練にちょうどいい大きさですし、指先のトレーニングにとても効果がありましたので、お勧めしたいリハビリグッズのひとつです!

 

麻痺改善のヒントになるかも知れない書籍

次に麻痺改善に役立つかも知れない書籍をご紹介します。

脳卒中の後遺症は、一人ひとり状態、状況が違いますから、このリハビリ、治療方法が一番と言うものは今のところありません。

一人ひとりが良いと言われることを1つづつ試してみるしかありません。ですから、様々な情報を得るのが一番です。

 

NHKスペシャル 脳がよみがえる 脳卒中・リハビリ革命

NHKで特集された内容を書籍化したものです。
おそらく殆どの病院では、脳卒中の麻痺は、回復期を過ぎたらそれ以上良くなることはないと言われてきますが、この書籍に書かれているリハビリ法を使えば、何年も麻痺状態にある人でも、その日のうちに動き出したという事例が無数に起きているようです。

本書と読み進めていくうちに、僕がしていたリハビリと似ていると感じました。
ですからすごくオススメできる1冊です。

回復期を過ぎて諦めている人、今やっているリハビリに限界を感じている人には一読いただきたい書籍です。

 

近い将来実現されるかもしれない麻痺を治す新薬

サンバイオという会社が新薬を開発し申請手前の状況の新薬があります。
この新薬を脳卒中の患者、もしくは外傷性脳損傷の人に投与すると、脳が再生するというとんでもない薬です。

とりあえず動画を見てください。
テレビで特集されていますし、サンバイオの株も上がっています。

世界初の細胞再生薬で、それも慢性期に効くらしい
アメリカで臨床が終わり日本でも進んでるらしく、麻痺の後遺症で苦しんでる人に取っては夢のような話だと思います。

ただ、発症して数年たった人にも処方できるのか?などなどまだまだ未知数なところではありますし、日本だと何かと政治のしがらみなどがあって、そう簡単に申請の許可がおりないかもしれませんが、頭の片隅に入れておいても良いでしょう。

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目次

第一章:闘病記録

序章

【僕が経験した1回目の脳の病気】脳動静脈奇形破裂による脳幹出血

【僕が経験した2回目の脳の病気】脳血管撮影検査中に脳梗塞になる

病気をしたのは僕のせい

母直筆の71日間の闘病記録ノート

昏睡状態の患者に対して家族ができること

闘病中一番身近にいてくれた母との対談

第二章:リハビリテーション

嚥下障害を克服するために僕がやったこと

リハビリをする上で最も大切にしないといけないこと

回復期のリハビリと維持期のリハビリの違い

片麻痺を克服するために僕がやったこと

目のリハビリテーション

しゃっくりを確実に止める方法

失語症、高次脳機能障害に効果があったリハビリ

手の痺れでお悩みの方必見!治し方やリハビリの方法をご紹介

脳卒中後のバランス訓練

第三章:患者をサポートするご家族の方へ

家族の人も後悔しないために

看護師さんの存在って大きいな

お医者さんから嫌われる患者・家族の特徴

なぜ病院は転院を迫ってくるのでしょうか?

お医者さんが言っていることのすべてが正しいとは限りません

脳卒中で後遺症が残ったら身体障害者手帳を申請しましょう!

リモートによる医療相談窓口

確認しておきたい、働けなくなった時に使える制度や保険

第四章:病気を克服するための心構え

脳卒中を克服できるかどうかは、99%これで決まる!

大きな成果を出す秘訣は「高い目標設定」にあります。

大病は悪いことだけではない!大病を経験すると人生が輝きだす!

人生は株価と一緒!脳卒中は神様が与えてくれたプレゼント!

「ありがとう」は魔法の言葉

脳動静脈奇形破裂の再発は怖くないの?

思い込みで脳幹出血(脳卒中)になる

気管切開の傷跡は生き抜いた勲章

良い患者でいることの重要性

第五章:【入院中】使ってよかった物・買って良かった物

脳卒中患者が選ぶ、入院便利グッズ

第六章:【退院後】使ってよかった物・買って良かった物

自宅の玄関ドアやカギが自動ドアになる装置

第七章:退院後の日常生活について

病気を乗り越えた後の生活

障がい者の出会いにおすすめのマッチングアプリ・婚活アプリ・結婚相談所を紹介

最後に