脳卒中を発症して一番の心配事といえば、麻痺が治るのかどうかですよね。
いざリハビリを始めても思うような成果に繋がらず、諦めて麻痺が後遺症として残ってしまう人も多いのが現状です。
そこで元脳卒中患者で片麻痺を改善するための方法を紹介します。
※効果を保証するものではありませんが、一つの事例として、将来への不安を抱えている方やご家族はぜひ参考にしてください。
脳卒中によって起こるリスク
ある日突然、倒れて救急車に運ばれる。
ほとんどの人は自分に関係ないと思っているかもしれませんが、脳卒中は誰にでも起こる可能性があります。
もし自分や家族が脳卒中で倒れた後に障害が残ったら、一体どんなリスクが起こるのでしょうか?
一人暮らしが出来なくなる、家族の助けが必要
今まで当たり前のように何でもできていた生活も一変する可能性があります。
たとえば独身で一人暮らしだった場合、日々の食事や掃除が困難になるかもしれません。
自分一人では日常生活を送れないので、家族の助けが必要になってきますよね。
しかし地元を離れて家族が遠方に住んでいるなど、すぐに駆けつけるのが難しいケースもあるでしょう。
このように脳卒中の後遺症により一人暮らしを断念して、地元に戻らなければいけないケースが出てきます。
収支バランスが大きく崩れて家計を圧迫する
脳卒中によって療養期間が長引くとそれだけ治療費などお金がかかります。
一家の大黒柱が倒れてしまうと子どもの教育費、家のローン、月々の支払いにまで大きく影響するでしょう。
最近では共働きの家庭が多いとはいえ、収支バランスが大きく崩れる可能性は大きいです。
日頃から保険の見直し、貯蓄を備えるといった万が一の備えが大事になってきます。
体の麻痺、言語障害など後遺症が残る可能性がある
脳卒中の後遺症は人によってさまざまですが、中には身体のマヒや言語障害が出るケースもあります
もちろん症状の程度は人によって違うので、必ずしも体の自由が効かなくなるわけではありません。
発症後にリハビリをコツコツと続けることで体の麻痺を克服することもできます。
病気になった自分をなげいて諦めるのではなく、自主練を続けていけば道は開けるはずです。
脳卒中の麻痺は治る?
脳卒中発症後に麻痺した場合の心配事といえばやはり、どの程度改善するかですよね。
私は2011年に脳幹出血発症によって、左半身が麻痺してしまいましたが、幸いにして若干の手の痺れは残ったものの、不自由なく生活できるまでに改善することができました。
同じ病気を克服した話を知るだけでも、それだけで心の大きな拠り所になるでしょう。
麻痺克服は自主トレーニングが一番のキモ
元の状態にまで回復できるかは脳の損傷範囲の程度、年齢によって大きく左右されてしまいますが、麻痺改善の一番の要因は?と聞かれると
「1回数分でいいので、1日に何十回も自主的なリハビリを行うこと!」
と答えます。
1日に何時間もする必要はありません。
汗水垂らして頑張る必要もありません。
1回数分で良いです。
ただ、それを1日に最低10回以上はやってください。
これをするだけでも随分と変わってきます。
次にどんなリハビリをすれば良いのかについてお話ししますね。
グーパーをいっぱいする
握って、開いて、握って、開いて
単純なリハビリ法ですが効果はあります。
そしてこのリハビリは、テレビを見ている時、ベッドで横になっているときなど、いつでもどこでもできるはずです。このリハビリに効率的なものはありません。諦めないことが一番のコツと言えます。
「動け!」と頭で言っても動かない時は、動いている反対の手で補助しながらでも、動く感覚を脳の神経細胞に叩き込むようにしていました。
↑
こんなイメージです。
グーパー効果を高めるアイテム
先ほどのグーパーと動作は同じですが、より握っている感覚を覚えるのと、握力を付けるために行っていました。
こちらの商品です。
程よい硬さが良い指のリハビリグッズ
↓
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大きさも硬さも程よいのでテレビを見ながら無意識に触ってしまうアイテムです。実はこの無意識さもリハビリには重要なのです。
自分の障害にあったリハビリメニューを知るには、30日間無料のリハビリ動画サービスがお勧め
自主トレーニングの重要性は良く分かったけど。。。
でも、どんな自主トレーニングをすれば良いのか分からないのが現状だと思います。
そのようなときには、30日間無料のリハビリ動画サービス「ひとりdeリハ」を試してみてください。
「ひとりdeリハ」は、脳卒中のリハビリ業界で有名な理学療法士の先生が監修した動画サービスになります。
脳卒中の障がい者に特化した700本以上の動画があるからこそ、あなたの状態に適した自主リハビリが見つかることでしょう。
また電話でのサポートもしてくれます。
オンラインリハビリの効果が世界でも注目されています
コロナ禍の影響もあり、積極的にオンラインリハビリを採用する病院が増えています。
さらに対面より、オンラインリハビリの方が回復良好との研究結果も出ていることから、今後もオンラインリハビリを採用する病院は増えていくことが予想されています。
筆者プロフィール
この記事を書いた僕は、2011年(当時28歳)に、脳動静脈奇形破裂(AVM)による脳幹出血(延髄出血)を発症し、その2年後の脳血管撮影検査中に脳梗塞を発症した経験をもちます。
脳幹出血を発症した際には、昏睡状態となり自分の力で呼吸をすることすらできなくなってしまいました。医師からは「生存率 1パーセント」と言われており、本当にいつ死んでもおかしくない状態でした。
ですが、医療従事者の方々の懸命の処置の結果、奇跡的に一命を取り止めることができ、障害者雇用枠で社会復帰を果たすことができました!
人間は働くことによって存在意義を感じる部分も大きいと思います。
そして障害者雇用を利用すると、勤務日数・時間の融通がきくので心身ともにリラックスして働くことができると思っています。
例えどんな障害を持ったとしても働くことができる!生きていることに感謝して欲しい!という願いを込めてこのページを作りました。
僕の経験が少しでも参考になりましたら幸いです。
▼発症直後の僕
▼ICUから重篤部屋へ
▼家族と妻との記念撮影
▼今はコロナ禍で行っていませんが、全国の病院で僕の体験を伝える講演会をしています。