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片麻痺を克服するためにやったこと

僕は脳幹出血を発症した際に、左半身が麻痺してしまいました。手も足も自分の意志で動かすことができない状態になっていました。なんとか後遺症として麻痺を残すことなく回復することができました。

片麻痺を乗り越えるためには、
・麻痺を回復させる考え方
・効果的なリハビリ法

この2つを理解して実践することが大切です。

それでは、まず片麻痺を乗り越えるための考え方をお伝えしますね。

正直、この考え方が片麻痺を乗り越える上で最も大事なことだと思っています。

というのも、人間は正しい考え方を持ったうえで行動することによって、結果が出るからです。逆に言うと、間違った考え方、世の中で常識とされている間違った考え方を持っていると、思う様に結果が出ないのです。

それほど考え方というのは重要だと言えますので、しっかりと理解してくださいね。

そして、なるだけ早く理解していただけるように、このページでは、【考え方編】と【行動編】の2パートに分けて書くようにしました。

 

【考え方編】6ヶ月の壁のウソ、ホント

脳卒中で入院すると、必ず言われることとして「6ヶ月の壁」という言葉があります。
これは何を意味しているものかというと、脳卒中でダメージを受けた身体的機能は、発症から6ヶ月の内にリハビリをして治していかないといけない。6ヶ月を超えてしまうと、維持期に入り、リハビリ効果が見込めないといったものです。

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これについて僕の見解はこうです。
たしかに発症から6ヶ月以内の回復期と呼ばれる期間は、リハビリの成果が出やすい期間だと実感しています。リハビリを頑張った分、成果が出やすいというイメージです。

ただ、回復期を過ぎたらもう何をしてもダメなのかというと、決してそうではないと実感しています。僕は現に年々、体のバランス感覚が良くなっていますし、発症から7年後には自転車に乗れるまで回復することができています。手の痺れもだいぶ弱くなってきました。腕や足の稼働もスムーズになってきました。

このようなことから、僕はある程度自分の意志で回復することができたのなら、何年なっても良くなっていくものだと考えています。そもそも論、綺麗な動作、スムーズな動き、手の痺れ、体のバランス感覚といった、細かな障害というのは、すぐには治らないものなのかと考えています。

逆に、例えばとりあえず立てるようになる。足を動かすことができるようになる。装具や杖を使って歩けるようになるといった大雑把な動作を回復期の期間中に達成しないと、その後の回復は正直難しいのではないかと考えています。

このようなことから、回復期はとにかく自分の意志で動かすことができるのを最低限の目標としていただければと思います。もちろん装具を付けてでも歩けるようになれれば、それはそれで万々歳ではありますが、まずは回復期の段階では、とりあえず自分の意志で動かすことができればOKだと考えてくださいね。

まとめますと、
回復期はとりあえず自分の意志で動かすことができればOKです!

だから決して諦めないで欲しいと願います。

 

【考え方編】諦めることも肝心

先ほど自分の意志で1ミリでも動かすことができるのであれば見込みがあることをお伝えしましたが、障害の中には何をしても回復が見込めないものもあります。

僕は、脳幹出血を発症した際に、左目が眼振するようになってしましました。
何年も自分なりに考えてリハビリをしましたが、結果的には一向に良くなっていません。

こういった場合には、諦めることも大事だと思います。
死力尽くして駄目だったので、納得していますし、この障害は脳卒中を乗り越えることができた勲章だと思う様にしています。

何事も考え次第だと思います!
常にプラス思考、プラス思考です!
マイナス思考ではせっかく良くなるものも良くなりません。

落ち込みそうになったときには、僕は「生きているだけで丸儲け」という言葉を連呼し、要はもっと悪い状況で無かっただけでも良かったと幸いだったと思う様にしていました。

 

【考え方編】どんなリハビリをすればいいのか?

次に気になる事柄として、どんなリハビリをすればいいのかについてお話します。

テレビの影響かもしれませんが、一般的なリハビリのイメージとして、「リハビリはハードだ」「毎日汗水垂らしながらリハビリをしないといけない」と思われているかもしれませんが、実はそんなことはありません。

日常生活を送るレベルのリハビリなので、そこまで過酷なものではなありませんし、有名な方法に頼る必要も全くないと考えています。ただ、過酷ではないかもしれませんが、毎日コツコツと回復を信じて疑わずに自主練習を行うことがかなり重要だと考えています。

正直リハビリの成果で言うと、最高のリハビリを毎日1時間2時間受ける人と、極々普通の教科書に載ってるようなリハビリを毎日暇があればコツコツやってる人とでは、最終的にどちらが回復するかと言うと、間違いなく後者だと思っています。

ですから、リハビリの先生と行うリハビリは、どんな自主練習をしたらいいのかを教えてくれる時間だと思ってください。言い換えると、リハビリの先生とのリハビリだけでは絶対回復しないということです。

他のリハビリ病院の現状は分かりませんが、僕が入院していたリハビリ病院は、可能な限り自主練をするように患者に薦めていましたし、どんな自主練をしたらいいかを教えてくれました。

入院中というのは基本時間を持て余している状態だと思いますので、面倒くさがらずに積極的に自主練を行う様にしてください。とは言っても過酷にする必要はありません。5分でも10分でも良いので細切れに自主練をやってください。

ただテレビを見て過ごすのか、少しでも時間があれば自主練習をおこなうのか?ちょっとした努力の積み重ねが、後に大きな結果の違いを生み出してしまいます。

僕は15分歩行器で歩いた後は、1時間ほどゆっくりし、また15分ほど歩行器を使ってあるいて、何回かスクワットをしたり、1分ほど握力を鍛えたり、そんな感じで細切れに気が向いたときにやっていました。

この自主練が良いかどうかは分かりませんが、面倒くさがり屋で、しんどい思いをしたくない僕にはこれがベストなメニューでした(笑)

このことからも分かるように、別にリハビリを汗だくになるまでやる必要はないってことです。できる人はやったらいいと思いますが、それよりもリハビリは隙間時間を有効活用してコツコツと自主練をすること。またその際には、脳の神経細胞に教え込むようにして行うことが大切だと思っています。

 

【行動編】僕が片麻痺を克服させたリハビリメニュー

それでは実際に僕が片麻痺を克服するためにやっていたリハビリメニューを紹介します。

とは言っても、びっくりするくらい普通なこと。老若男女の方が今すぐに行動できる方法しかやっていません。

そして、ここが非常に大事なポイントなのですが、必ず行動して下さいね!

先程、脳卒中を乗り越えるために必要な考え方をお話ししました。後は、この考え方に基づいて行動あるのみなのですが、どうも行動されない方が多い印象を持っています。それでは結果は出ませんので、必ず行動する様にしてください!

それでは行動編に入りますが、先ほども言いましたが、リハビリは質より量です。

ですから、脳卒中のリハビリ業界で有名な病院でリハビリをしないと回復しないとか、○○法のリハビリをしないから治らないんだ!と思っているのであれば、それは置かれている環境に言い訳をしているだけですのでご注意ください!

繰り返しになってしまいますが、僕は、正直どこのリハビリ病院で入院したとしても、同じように回復する自信はあります。というか実際にそのようにして回復してきました。

何が一番の決め手だったのかというと、それは自主練ですよね!

多くの人がリハビリの先生のときだけリハビリをし、それ以外の時間帯はぼーっとテレビを見たり、疲れたからといって寝ていたりしています。

僕は、肌感覚でそれだと回復することはないだとうな。と思っていたので、多くの人とは逆のことをしていました。

時間があれば自主練です。

・指が動かないときは、暇があればスポンジボールをグーパーしていました。

・立ち上がれないときは、ベッドサイドでお尻上げ運動などをしていました。

・目の視力が落ちた時には、マジカルアイと呼ばれる3D画像を見て視力を鍛えるトレーニングをしていました。

・車イス生活の時は、足の動きをよくするために足だけを使って院内を移動するトレーニングをしていました。

大前提として、リハビリの先生に教えてもらったリハビリだけでは改善しないことを頭の中に叩き込んでください。リハビリの心構えは、リハビリの先生とやるリハビリは、自主練をするためのリハビリだと思ってください。

自主錬といっても1日に何時間もする必要はありません。隙間時間でいいので気づいたら自主練をしているイメージです。

それでは前置きが長くなりましたが、僕が片麻痺を克服する上でやっていたリハビリ方法をお伝えしますね!

・グーパーをいっぱいする

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握って、開いて、握って、開いて
単純なリハビリ法ですが効果はあります。そしてこのリハビリは、テレビを見ている時、ベッドで横になっているときなど、いつでもどこでもできるはずです。このリハビリに効率的なものはありません。諦めないことが一番のコツと言えます。

「動け!」と頭で言っても動かない時は、動いている反対の手で補助しながらでも、動く感覚を脳の神経細胞に叩き込むようにしていました。脳は現在の医学でもほとんど解明されていません。ですから常識にとらわれ過ぎず、「自分が新しい常識をつくる!」というくらいにチャレンジしていました。

・グーパー効果を高めるアイテム

先ほどのグーパーと動作は同じですが、より握っている感覚を覚えるのと、握力を付けるために行っていました。

こちらの商品です。

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↓程よい硬さが良い指のリハビリグッズ
https://amzn.to/3vlYCeL

大きさも硬さも程よいのでテレビを見ながら無意識に触ってしまうアイテムです。実はこの無意識さもリハビリには重要なのです。

・電卓を使って指のリハビリ

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指先だけを効率的にリハビリできることはないかと考えたところ電卓を思いつきました。

電卓だとソーラー電池で充電いらず、また場所も取らないので、ベッドの上でも、デイルームでもどこでも気軽にできて、非常によいリハビリになったと思っています。

問題集をPDFにしましたので印刷してご利用下さい。

↓電卓問題集(PDF)
radinavi.com/pdf/dentaku.pdf

最初は、全然うまくいかないんですが、毎日コツコツとやっていると次第に要領が分かってきて、スムーズにキーを打てるようになってきたので、よいリハビリになったと思っています。

ちなみに『僕が使用していた電卓』は下記ものになります。

↓キーが大きくて打ちやすい電卓
https://amzn.to/34gtIIu

楽天の電卓購入ランキングで1位だったので買ってみました。

・リハビリ用器具 ペグ

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麻痺等のリハビリでよく使われる「ペグ」を使ったリハビリです。同じ色に並べたりすることで、肩回り、腕回り、手先のリハビリになります。隙間時間でのんびり気長に遊び感覚で楽しんでいました。価格も手頃で助かります。

指先の訓練にちょうどいい大きさですし、指先のトレーニングにとても効果がありましたので、お勧めしたいリハビリグッズのひとつです!

↓リハビリ用のペグ
https://amzn.to/3voRheb

・リラックスハンドパッド

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片麻痺を患ってしまうと、痙縮・拘縮・緊張・ダルさなどといった症状を患うことが多いです。少しでもこのような痛みや緊張を和らげたい方にお勧めのアイテムになると思います。

↓リラックスハンドパッド
https://px.a8.net/svt/3NGOK5

 

5大栄養素をバランスよく取り入れましょう

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先ほど片麻痺を克服するためのリハビリについてお話ししましたが、リハビリ効果を一高めてくれたのが、バランスの良い食生活、5大栄養素の摂取でした。

とくに奇跡のミネラルと呼ばれている「マグネシウム」がとれる食事をすることが、大切だと思っています。

ミネラルによる体調改善は、1200年前から行われている湯治による療法になります。

 

最後に一言。大病は良い人生経験になります

僕自身の経験からぜひ皆さんにも知っておいてほしいことがあります。

それは「大きな病気やケガをすることは必ずしも人生のマイナスにならない」ということです。僕自身、二度の大病を経験したことで、今振り返ってみると人間として一皮も二皮も剥けたと思っています。他人にも親切になれました。街中で困っている人を見ると放っておけなくなりました。

もちろん、以前にもまして家族や友人にも優しくなれました。無用な人間関係のトラブルにも巻きこまれることもなくなりました。信頼できる多くの人たちに囲まれ、笑顔で過ごせることも多くなりましたし、一日を感謝の気持ちで過ごせるようになりました。

仕事で無理難題を要求されることももちろんあります。そんなときでも、「あの大病を克服できたのだから」と、自信をもって踏ん張ることもできるようになったのです。『人生山あり谷あり』とはよく言ったもので、長い人生生きているなかで幸せなときもあれば辛く苦しいときもあります。

脳幹出血・脳梗塞を発症したときは、まさに人生のどん底に突き落とされたようにお先真っ暗な気持ちになりました。でも考えを変えて「人生はクリア型のゲームだ」と思って、困難に直面したときこそ、諦めたくなったり逃げ出したくなったときこそ、歯を食いしばって乗り越えればその先にはきっと成長した自分がいます。僕は今回の経験で、一回りも二回りも大きくなれたと思っています。

「ピンチはチャンス」です。脳の病気は、あきらめなければ乗り越えられます。

このレポートには僕の体験談を余す事なく書きましたが、それでも個別具体的な事は書けていません。

ですから、闘病中に分からないこと、不安なことなおありましたら、遠慮なく連絡をくださいね!

僕は、僕と同じように社会復帰できる方を1人でも多く作りたいと思っていますし、それが生かされた人の使命だと考えています。

ぜひ、あきらめずに、少しだけ強い気持ちをもって生き抜いて、この病気を勝ち抜いてください。

今まで何の努力もしてこなくて、大した能力も無かった僕でも乗り越える事ができたのですから、あなたもきっと乗り越える事ができると思います。

最後まで長文を読んでいただきありがとうございました。

 

目次:闘病体験談

筆者プロフィール

28歳のときに脳幹出血発症

30歳のときに脳梗塞発症

患者を支えるご家族の方へ

母直筆の71日間の闘病記録ノート

闘病中一番身近にいてくれた母との対談

 

目次:治すためのリハビリ

どんなリハビリをすれば良いのか解説します

片麻痺を克服するためにやったこと

リハビリの常識・非常識

 

目次:入院生活に役立つ知識と便利なグッズ

脳卒中で働けなくなった時に使える制度や保険

脳卒中患者が選ぶ、入院便利グッズ

 

目次:病気が治る考え方

脳卒中は進行形の病気ではない

病気をしたのは自分のせい

「ありがとう」は魔法の言葉

「きっと、よくなる」

【言葉の力】

花のように生きることはできるかもしれない

 

目次:退院してからの生活

障害者雇用という働き方も全然悪くないという話

脳卒中予防十か条

運転を再開するための予備知識

 

目次:その他

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僕の体験が書籍化されました

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