僕は2011年に先天性の脳血管の病気である、脳動静脈奇形破裂(AVM)による脳幹出血を発症した際に、左半身が麻痺してしまいました。
それでも、3ヵ月ほどリハビリを頑張り、結果手にはほとんど後遺症を残すことなく回復することができました。
この記事では、僕が脳卒中の片麻痺を克服できた方法を分かりやすく解説します。
その前に、まずは間違った一般常識について解説していきますね。
リハビリの常識・非常識
リハビリの世界では急性期から回復期にかけてが、一番回復しやすいと言われています。
僕もそれはその通りだと思っています。
ただ、急性期から回復期にかけては、最悪とりあえず歩くことができる。
指の場合ですと、とりあえず1ミリでも自分の意志で動くようになるといったように、とりあえず自分の意思で動かすことができるようになることが非常に重要だと考えています。
一般的には、回復期を過ぎた後はどれだけリハビリをしてもそれ以上回復することはないとされています。
でも僕は、年々できることが増えてり、手の痺れや体のバランス感覚といった機能も年々改善されていっています。
若干手の痺れは残っていますが、動きに関しては今ではもう誰にも気づかれないくらいまでにきれいに歩くことができています。
そしてもう無理だろうなと、あきらめていた自転車にも、5年ほどの歳月はかかりましたが、乗れるようにまでに回復し、さらにその2年後には、子供2人を自転車に乗せて、保育園の送り迎えができるまで回復することができました。
確かに、回復期を過ぎると、回復期のように短期間にグンと回復することはありませんでしたが、日常生活を送っているだけで、
実は知らず知らずのうちに良いリハビリになっていて、回復期を過ぎても残った機能は徐々に伸ばしていけるものなんだと言うことを実感しました。
ですから、急性期から回復期にかけては、最悪とりあえず歩くことができる。とりあえず指が動くようになるというとりあえずができればオッケーだと言うことです。
僕が片麻痺を克服させたリハビリメニュー
それでは実際に僕が片麻痺を克服するためにやっていたリハビリメニューを紹介します。
とは言っても、びっくりするくらい普通なこと。老若男女の方が今すぐに行動できる方法しかやっていません。
ただし、
ここが非常に大事なポイントなのですが、今から説明することは
必ず実行して下さいね!
片麻痺を改善したのなら、必ず実行してくださいね!!!
それでは、話を進めていきますが、リハビリは質より量です。
量をとにかく意識してくださいね。
よくいるんですよね。。。
脳卒中のリハビリ業界で有名な病院でリハビリをしないと回復しないとか、○○法のリハビリをしないから治らないんだ!と思っているのであれば、それは置かれている環境に言い訳をしているだけです。
僕は、正直どこのリハビリ病院で入院したとしても、同じように回復する自信はあります。
というか実際にそのようにして回復してきました。
多くの人がリハビリの先生のときだけリハビリをし、それ以外の時間はテレビを見て過ごす。
当たり前ですが、そんなのでは治るものも治りません。
だから時間があれば自主練です。
・指が動かないときは、暇があればスポンジボールをグーパーしていました。
・立ち上がれないときは、ベッドサイドでお尻上げ運動などをしていました。
・目の視力が落ちた時には、マジカルアイと呼ばれる3D画像を見て視力を鍛えるトレーニングをしていました。
・車イス生活の時は、足の動きをよくするために足だけを使って院内を移動するトレーニングをしていました。
でもね。安心してください。
1日に何時間もする必要はありません。
汗水垂らして頑張る必要もありません。
1回3分でも良いです。
ただ、それを1日に最低10回以上はやってください。
これをするだけでも随分と変わってきます。
次にどんなリハビリをすれば良いのかについてお話ししますね。
グーパーをいっぱいする
握って、開いて、握って、開いて
単純なリハビリ法ですが効果はあります。
そしてこのリハビリは、テレビを見ている時、ベッドで横になっているときなど、いつでもどこでもできるはずです。このリハビリに効率的なものはありません。諦めないことが一番のコツと言えます。
「動け!」と頭で言っても動かない時は、動いている反対の手で補助しながらでも、動く感覚を脳の神経細胞に叩き込むようにしていました。
↑
こんなイメージです。
グーパー効果を高めるアイテム
先ほどのグーパーと動作は同じですが、より握っている感覚を覚えるのと、握力を付けるために行っていました。
こちらの商品です。
程よい硬さが良い指のリハビリグッズ
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大きさも硬さも程よいのでテレビを見ながら無意識に触ってしまうアイテムです。実はこの無意識さもリハビリには重要なのです。
電卓を使って指のリハビリ
指先だけを効率的にリハビリできることはないかと考えたところ電卓を思いつきました。
電卓だとソーラー電池で充電いらず、また場所も取らないので、ベッドの上でも、デイルームでもどこでも気軽にできて、非常によいリハビリになったと思っています。
問題集をPDFにしましたので印刷してご利用下さい。
電卓問題集(PDF)
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radinavi.com/pdf/dentaku.pdf
最初は、全然うまくいかないんですが、毎日コツコツとやっていると次第に要領が分かってきて、スムーズにキーを打てるようになってきたので、よいリハビリになったと思っています。
ちなみに『僕が使用していた電卓』は下記ものになります。
キーが大きくて打ちやすい電卓
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楽天の電卓購入ランキングで1位だったので買ってみました。
・リハビリ用器具 ペグ
麻痺等のリハビリでよく使われる「ペグ」を使ったリハビリです。同じ色に並べたりすることで、肩回り、腕回り、手先のリハビリになります。隙間時間でのんびり気長に遊び感覚で楽しんでいました。価格も手頃で助かります。
指先の訓練にちょうどいい大きさですし、指先のトレーニングにとても効果がありましたので、お勧めしたいリハビリグッズのひとつです!
リハビリ用のペグ
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自分の障害にあったリハビリメニューを知るには、30日間無料のリハビリ動画サービスがお勧めです
もっと効率よく麻痺改善を目指すのであれば、自分の障害にあったリハビリメニューをやることです。
でも、自分にあったリハビリメニューが分からないってことも多いと思います。
そんなときには、こちらの動画サービスを活用してみてください。
30日間無料の脳卒中の方のためのオンラインリハビリ
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こちらは脳卒中のリハビリ業界では有名な先生が監修した動画サービスになります。
対面のリハビリよりもWEBやリモートを活用してのリハビリの方が回復良好ということが研究結果もあり、日本の病院でもWEBによるリハビリを積極的に行っているところもあります。
30日間無料で、症状別に770本のリハビリ動画が収録されているので、安心してあなたの症状に近いリハビリ動画も見つかると思います。それに現役のリハビリの先生と何度でもリモート相談ができる点も良いです。
麻痺改善のまとめ
麻痺改善を目指すなら
●自主トレを小まめに頑張る
●自分の障害にあったリハビリメニューをやる
この2点に尽きます。
そして、冒頭でも述べましたが、すぐやること!
行動しない限り何も生まれません。
可能性のあることは何でもやってみることが本当に大切だと思います。
ご参考になりましたら幸いです。
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